これから僕たちに何が出来るの?

「日本に生き続けて来た生き物たちを、どうしたら守っていけるだろう?」
「外国から入って来た生き物たちを、これ以上傷付けないためにはどうすれば良いんだろう?」
「これから僕たちに何が出来るんだろう?」

きっと、外来種の問題を扱う専門家、この問題に関心のある多くの人達の気持ちだと思います。
また、多くの人達と同様、私自身もその答えが見付けられずにいます。
もしかしたら、はじめから明確な答えなどないのかも知れません。

ただ、これだけは言えるのは、
『飼っている生き物を、愛情を持って飼い続けて下さい』
『捕まえた生き物を、別の場所に放さないでください』
という事です。(これらは、国内の生き物についても、同じです)
「法律が出来たから」「罰則があるから」なんて悲しい事は言わないで下さい。
愛情、責任、モラル、・・・・。法律なんかで、まして罰則なんかで強制され、培われるものではないですよね。

今後、研究機関や行政からの外来種の無闇な放流・放逐はなくなるでしょう。
そうなった時、最後に残るのは、釣り人をはじめとする利用者と飼育者です。
今以上の責任、モラルが問われる時代になって来ます。

成長した時の事を考えず、ただ「可愛いから」「飼いたいから」では、飼育は出来ません。
同様に、他の生き物たちの事を考えず、ただ「釣りたいから」「身近な所にいて欲しいから」という理由で放流する事は、許されません。

ほんの少しだけでも、「これから僕たちに何が出来るんだろう?」と考えてみて下さい。
少しずつでもみんながそう考えられるようになったら、きっと良い方向に向かうはずです。

さて、駆除された外来種たちはどうなってしまうのでしょう?
出来れば、ただ殺され焼却処分されるのではなく、どんな形であれ有効に利用され、自然に返って欲しいと願っています。 まだまだ有効利用策は一部の外来種でしか行われていませんが、今後考えていかなくてはならない問題でしょう。




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